民法や刑法が制定されたのは明治に入ってからのことで、民法はフランスを刑法はドイツを参考にして作られましたがそれでも全てを見習った訳ではなく日本風にアレンジしているところが多々あります。
江戸時代は封建社会であり強固な身分制度が確立されそれが250年もの長い間続いていたので、明治維新を経て明治時代になったからと言って直ぐに日本人の考え方を変えるのは不可能でした。
これは当然のことで250年と言ったら約15代でそれほど長く続いた封建的な考えを一朝一夕に捨てろと言われても無理な話なので、民法のような法律が制定された後でも江戸時代から続く慣習が遺されたところがけっこうあります。
それでも幕藩体制、身分関係が確立されていた時代からすると一歩前進で随分変わって来たのですが、大きく流れが変わったのは戦後のことで日本国憲法が制定された後のことです。
戦後初めて女性が参政権を得ることが出来たようにそれまでとは雰囲気が大きく変わり、今では人権が確立され自由が保障されています。